照屋真央は23才、関西総合病院・手術室の新人看護師。職場の先輩、宮田早苗に誘われ、大阪・道頓堀にあるミュージカル劇団『アップル・パンチ』に入団する真央。劇団には早苗のほかに、病棟勤務の同僚・吉田綾子、家族と共に小さな工場を営む本間勤…個性豊かなメンバーが顔をそろえ、家族のように真央を迎え入れた。かつてミュージカル女優を目指していた真央は、父の死を契機に看護師の道を選んだ過去があり、再びミュージカルをやることには罪悪感めいた気おくれも感じていた。厳格な伯父・誠一の反対に合いながらも真央は、次第にアップル・パンチに引き込まれていく。