100年以上の町家が並び、2002年に重要伝統的建造物群保存地区に指定された歴史と伝統の町・福岡県八女市福島地区の保存を題材に描いたドキュメンタリー。古くから和紙・提灯づくりや木工などの伝統工芸が盛んに行われてきた八女福島では、生産者や商人たちの暮らしを見守ってきた町家が現在も約100戸にわたって軒を連ねている。少子高齢化に伴う空き家の増加や修理を担う職人の減少で町家が保存の危機に瀕する中、町家再生を目指して奮闘する人々の姿を通し、近代化・効率化の一途をたどってきた戦後日本のあり方を見つめなおす。