香川県に古くから伝わるお祭りである「獅子舞」を通じて、伝統を守り、人生を紡いでいく人々の物語を描いたドラマ。大阪で生まれ育った少年・喜多ユウヤは、両親の離婚により香川県の母の実家に預けられるが、内気な性格もあって、近所付き合いの多い香川の下町暮らしになじめずにいた。祖父の松次郎が、香川特有の紙張り子・漆塗り技法で獅子頭を作る職人であることから、家の中には何体もの獅子頭が置かれており、ユウヤはやがて毎晩のように青い獅子の夢を見るようになる。松次郎から「獅子を躍らせてやれば夢がかなう」と教えられたユウヤは、両親が復縁し、再び一緒に暮らすという願いをかなえようとするが……。香川県で行われている「さぬき映画祭2013」で上映され、最優秀賞を受賞した。