東京・下北沢の短編映画館トリウッドと専門学校東京ビジュアルアーツの共同プロジェクトで、「学生による商業映画製作」をコンセプトに現役学生が企画から制作、宣伝までを担当する「トリウッドスタジオプロジェクト」の第9弾作品。監督・脚本を手がけた19歳の鈴木夏櫻が、20歳を迎えたことを機に一歩を踏み出す青年の姿を描いた。宇月家は10年前に兄あおいを誘拐され、それ以来、母・多栄子は弟かなでに兄の姿を重ねていた。かなでは母の求めに応じるままに自分を演じ続け、父・哲男はそんな妻子を困惑しながら見守るばかり。歪んだ関係は変わらず10年続き、間もなくかなでの20歳の誕生日を迎えようとしていた。主人公かなで役に「仮面ライダーW」の木ノ本嶺浩。